ATMで事件発生!?

駅近くの某銀行のATMが3台だけおいてあるBOX。

ATMに用があり、車を停めてタッチ式の自動ドアに触れて、
開きかけたドアから急ぐように中へ

うっ!

びっくりして外に飛び出した。
なんなの、コレ。
あまりのことに口を手で覆ってせき込んだ。

やっと咳が止まったので、恐る恐るもう一度自動ドアに触れる。

ドアが開く・・・・が中に入る前に

おぇっ。
今度は嘔吐き(えずき)が止まらない。

再び自動ドアの前で、どうしたもんかと悩んでいたら
会社員風の男性が来て今まさに自動ドアを開けようとしたので


”中が、すごくクサイんです”

とお伝えした。
無防備だと超クルから、覚悟して・・・・と思ったから。

が、時すでに遅し。
なに?と彼が私のほうを見た時には自動ドアがオープン。

その方も中に入ることはできず飛び出てきた。

なんですか?このにおい?と彼に聞かれたが
知らん知らん。知ってたらこんなダメージ受けてないし。

どんなにおいかというと、生ごみとかではない。
汗や皮脂、ワキガなどの分泌物系でもない。
吐しゃ物というより排泄物に近い気がするのだが
なにしろ、人生でこんなクサイにおい嗅いだことないレベル。

生命の危機とまではいかないものの、
一定時間を経過したら、じんましん等身体に異常が起きても驚かない。

とにかく、この世のものとは思えないような尋常じゃないクサさ。

二人、ドアの前でまごまごしていると
続いてご年配の女性とガテン系男性と会社員風女性

それぞれにクサイことをお伝えすると
え?と言いながら全員一度自らの意思でトライ。

人はクサイと言われるとどのくらい臭いのか知りたくなるのか。
怖いもの知らずなのか、好奇心が勝るのか。

で、このニオイがこの世のものとは思えないもう一つの理由が
原因と思われるモノが ”なにもない” ことだ。

ATMしかないせまい空間にこれだけの悪臭。
なのに汚れや形跡などブツらしきものが何もない。

うっかり踏むか触るかしたらそれこそ生命の危機。

いやいやいやいや、これはもう事件でしょ。
怪奇現象か未確認生物の仕業
とにかくあり得ない。

すると勇気ある会社員風男性が
ATMのところにある電話で銀行さんに連絡を。

”ATMがクサイんです。いいえ何も置いてありません。
ですから片付けるようなものは見当たりません。”

と一生懸命事情説明をするものの、
イマイチ状況を理解してもらえない様子にイライラした彼は

”とにかくココへ人をよこしてニオイを嗅いでください!”
と怒り一喝。

電話を終えた彼は申し訳なさそうに

”あまり状況は伝わっていないようなので、
すぐには来てくれないと思います”

何をおっしゃいますか
あの身の危険を感じるほどのクサイ室内に
電話をかけるだけでなく、我らの怒りまでぶちかますとは
あなたはきっとヒーローです。

結局、ATMの用は果たさないまま帰宅。
あれはいったいなんだったのだろう。

ATM、コワイ